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【第21話】悪魔の囁き・・・前兆


自室前までSumomoを引っ張り、急に立ち止まったシセロはそれまで握っていた手をパッと離した。

シセロ:こんなつもりじゃなかった・・・。聞こえし者・・・手荒な行動をとった私を許してほしい。

シセロの表情は、先ほどまでと比べて一変した。

Sumomo:ううん・・・私のせいであなたを傷つけてしまったかもしれない。
・・・ごめんなさい。でも・・・どうしてヴィーザラを敵のように睨んだの?・・・何かあったの?

シセロ:本当は家族として私は、良い関係を築きたいと思っているよ。
だが聞こえし者?私の心を揺さぶる、一番の原因をつくっているのは・・・お前だ。
気付いているはずだよ?ちょっと考えれば、何となく分かるだろう・・・?

Sumomoは少し考えた後、首を傾げた。

【第21話】悪魔の囁き・・・前兆

シセロ:・・・わからないのか??フーム・・・それとも騙されやすいシセロをからかってわざと
とぼけたフリをしているのだね?


・・・―――――――そうかもしれない。

これまでに何度も皮肉な言葉を私にぶつけてきたこと。それがシセロの嫉妬だったということ・・・

素直になりたいけれど、なれない自分がいる。
私の本当の気持ちはいったい何だろう?・・・自分の気持ちが分からない。

どうしたらいいのか?

どんな形で示せばいいのか?

シセロの突発的な行動に、少し恐れを感じている部分があるのかもしれない。

シセロ:仕方が無いね・・・今日は諦めて部屋に戻るとしよう。
次に会う時は、誤魔化さないでハッキリしてもらうよ。ああ、でも・・・
あまりしつこく迫ってしまうと、今度は私がシシスに裁かれてしまうね・・・気をつけないと・・・。

シセロはそう言いつつも諦めきれずに、Sumomoの周りをウロウロ・・・。
不意に覗き込もうとして顔を近付けたが、これに敏感に反応したSumomoは思わず大声を上げてしまった。

・・・うわっ!!

【第21話】悪魔の囁き・・・前兆S

Sumomoはとっさに、シセロの口を両手で覆い突っぱねた。

Sumomo:や、めて・・・!いきなり何するつもり!?離れてよ!!

シセロ:クク・・・なぜ私の口を覆うんだい?・・・ちょっと近寄ってみただけなのに。
・・・だがこれで分かった気がするよ。
聞こえし者が、どんな反応をするのか確かめてみたかった。
ん~・・・それにしても・・・見れば見るほど、毛むくじゃらで目がまん丸で・・・猫そのものだねぇ。

『だから・・・何?褒めてるつもり?』

出来れば私だって・・・・・・

私だってカジートじゃなくて、獣人以外の姿になりたい。そうすれば少しは
釣り合いがとれたかもしれないのに・・・

シセロ:さて・・・明日はリフテンか。
詐欺師に、ごろつきに、人殺し・・・リフテンの環境は好きだけど、どうしても盗賊だけは好きになれないねえ。
誰かを殺す前にその持ち物を奪うんだって?
・・・なのに私がイカれてるって言うんだから。ンフフフフ・・・

Sumomo:・・・。

シセロ:少なくとも、シロディールのブラヴィルよりは10倍マシな街だ。
人の物を盗んでも絶対殺す連中じゃないことは分かっている。・・・だから
聞こえし者が命の危険にさらされる心配はないだろう。今回はここで見送ることにするよ。
それに母の面倒をみないといけないしね・・・。


【第21話】悪魔の囁き・・・前兆S

『・・・・・・』

【第21話】悪魔の囁き・・・前兆

『あ~ぁ・・・もう少しだったのに。Sumomoったら、意気地なしね』

バベットはアストリッドのことをとても信頼していたが、逆に夜母の恩寵を受けた
Sumomoのことも、密かに応援したい気持ちがあった。
けれども、傍らにシセロの監視の目が行き届いてるとなると、そばに近寄りにくかった。

――――――――――――――――・・・

6日ぶりの夜母との対面に少し興奮気味のシセロだったが、なぜか心寂しい気持ちがだんだん溢れてくる。
また明日からせっせと瀝青を塗り、鼠を追い払い、蝋燭に火をつける作業に戻らないといけない。

久しぶりにシセロは夜母の身体に触れると、肌を刺すような冷たさが手の平に伝わった。
夜母は耳元でどんな風に、どんな声で囁かれたのだろう?
聞こえし者が羨ましく、そして妬ましい気持ちが込み上げてくる。
そのとき・・・静寂につつまれた夜母の部屋から、何者かの気配がうごめいていた。

シセロ:え? 今何て・・・?

【第21話】悪魔の囁き・・・前兆

辺りを見回したが、夜母の遺体だけしかなかった。
聞こえし者ではないのだから、当然シセロに話しかけてくるはずがない。
・・・だがシセロは、頭の中で囁きかける誰かに耳を傾け、話しかけた。

シセロ:母じゃない・・・。お前は・・・・・・死んだはずのお前が、なぜ私に話しかけてくるのだ?

・・・――――――――――――――――――――・・・


・・・

決めたんだ・・・

クク・・・

・・・だって友達だろう?



シセロ:・・・・・。 そうだね・・・そうだ、言っていた。確かに言っていた!・・・気がする。


気がするだと・・・?

私の最後の言葉を忘れるなんて絶対ありえない。

・・・あの日の出来事は、お前の心奥に深く焼きついて離れていないはずだよ。
私に支配されたんだから・・・ヒヒヒヒ・・・。

おや?・・・お手々が震えてるねぇ。私のことをやっと思い出してくれたか。


シセロ:・・・・・・。


嬉しくない?私はとても嬉しい・・・やっと、まともにお前とお喋りできたんだから。
・・・しかし、不満だらけだよ。
肉体の無い私に感じることができない体験を、お前は自由に得られるんだから。

温もりや、感触、そして・・・快楽・・・・・

周りを見渡せば、獲物が沢山いる・・・。


シセロ:いったい、何が言いたいんだ?私に何をしろと・・・?


・・・・・。

・・・・・お前はあの夜・・・聞こえし者に触れたとき、こう思った。


――――――――――――――――――――・・・・・

「・・・・・・」

【第21話】悪魔の囁き・・・前兆

「・・・・・・はぁ・・・・・・違う・・・違うよォ!ここは温かい・・・こんなんじゃないんだ!」

――――――――――――――――――――――――――・・・・・


・・・と、ねぇ。

人それぞれ、拘りがあるんだろうが・・・・・・私はあの行動でこう解釈したよ。


・・・自分の側に・・・自分のものにしたいと思ったんだろう・・・??


だったらお前が望むままのことをすればいい・・・
 ・・・・・・いっそあのとき殺しちゃえばよかったんだよ。


シセロ:ころ・・・す・・・?駄目だ・・・・・!


・・・あぁ、剣を振るうのが出来ないことが理由?
それとも人一倍真面目なお前が、教義に反したくないからか?
ナイトマザーを溺愛してるから?ククク・・・他に何か理由があるの?


シセロ:・・・・・・・・

【第21話】悪魔の囁き・・・前兆


可哀想なシセロ・・・哀れなシセロ・・・お前は優しいよ・・・


実に・・・実に勿体無いねぇ・・・・・。


私が手助けしてあげよう・・・ナイフで一突きするんだ・・・!


【第21話】悪魔の囁き・・・前兆


そしたら、全て思い通りになるんだよ?


"・・・家族を・・・聞こえし者を・・・・・・"


ククククク・・・


・・・――――――――――私にはできない!


・・・――――――――――――――――――――・・・


ブツブツ・・・

【第21話】悪魔の囁き・・・前兆


母よ・・・その声は貴女のものなのかい? ・・・いや、違う。

また頭の中の錯覚だぁ・・・・・


【第21話】悪魔の囁き・・・前兆S

・・・・間抜けなシセロ・・・・・。


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Sumomo R.

Author:Sumomo R.
いつもご訪問ありがとうございますo(*´∇`*)o♪
2016/10/21付けで完全にスカイリム専用ブログとなりました。
当ブログはR18/G※エロ・グロ含む記事がありますので、18歳未満の方は速やかにご退場ください。
オススメのMODの紹介やプチ小説(最初はゲーム日記だったのですが、妄想が止まらなくて小説染みた内容に変化しました・・・;)
下手な素人小説ですが、温かい目で見守ってください。
※MODは日々更新されておりますので、載せてる記事内容は古くなります。
※一部ネタバレ記事あり。
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※当ブログはリンクフリーです。

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